にきび治療
にきび(尋常性ざ瘡)の治療
― 医学的根拠に基づいた外用治療と正しいスキンケア ―
にきび(尋常性ざ瘡)は、単なる肌荒れではなく皮膚の慢性炎症性疾患です。自己流の洗顔や市販薬だけでは改善せず、医療用外用薬を正しく・継続して使用することが治療の基本となります。
当院では、日本皮膚科学会ガイドラインに基づいた治療を行っています。
にきびができる原因
にきびは次の4つが関与して発症します。
- 皮脂分泌の増加
- 毛包漏斗部の角化異常(毛穴の詰まり)
- アクネ菌(Cutibacterium acnes)の増殖
- 炎症反応
このため、①毛穴詰まりの改善と②抗菌・抗炎症を同時に行う必要があります。
当院のニキビ治療方針
- 非抗菌外用薬を治療の主軸とします。
- 抗菌薬は短期間・部分使用に留めます。
- 再発予防を重視した長期管理を行います。
主な医療用外用薬
過酸化ベンゾイル外用
(ベピオ®ゲル/ローション)


| 作用 |
|
|---|---|
| 適応 |
|
| 注意点 |
|
アダパレン(ディフェリン®ゲル)

| 作用 |
|
|---|---|
| 適応 |
|
| 使用方法 |
|
| 注意点 |
|
アダパレン+過酸化ベンゾイル配合剤
(エピデュオ®ゲル)

| 特徴 |
|
|---|
洗い流す治療
ベピオ®ウォッシュゲル(過酸化ベンゾイル5%)

| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめの方 |
|
ベピオ®ウォッシュゲルの使用方法
(重要)
- 1日1回(夜)
-
ステップ1:顔を軽く濡らす
-
ステップ2:ベピオウォッシュゲルをなじませる
-
ステップ3:5〜10分放置
-
ステップ4:十分に洗い流す
-
ステップ5:洗顔後は必ず保湿
※刺激が強い場合は、放置時間短縮/隔日使用で調整してください。
抗菌薬外用(炎症期のみ)
オゼノキサシン(ゼビアックス®ローション/クリーム)


| 作用 |
|
|---|---|
| 使用方法 |
|
抗菌薬使用の重要な考え方
- 単独・長期使用は行いません。
- 耐性菌予防のため、必ずベピオ®やディフェリン®と併用してください。
- 炎症が落ち着いたら速やかに中止してください。
抗菌薬は補助的治療です。
外用治療の1日の流れ(例)
夜
- 洗顔
- ベピオウォッシュゲル(5〜10分)→洗い流す
- 化粧水・乳液で保湿
- 顔全体:ディフェリン® または エピデュオ®
- 炎症部のみ:ゼビアックス®
朝
- 洗顔
- 保湿
- 日焼け止め(ノンコメドジェニック)
にきび治療中のスキンケアの注意点
- 洗顔は1日2回まで
- ゴシゴシ洗わない
- ノンコメドジェニック化粧品を使用
- にきびを触らない・潰さない
- 紫外線対策を行う(色素沈着予防)
内服治療が必要な場合
- 炎症が強い
- 多発している
- 外用のみで改善しない
内服は補助的治療であり、外用治療が基本です。
当院のにきび治療の特徴
- ベピオ®を中心に処方
- ベピオウォッシュゲルによる洗い流す治療
- 炎症期のみゼビアックス®を短期間使用
- 耐性菌を作らない治療設計
にきび治療で最も大切なこと
「正しい治療を、やめずに続けること」
早期治療が、にきび跡を残さない最大のポイントです。お気軽にご相談ください。
