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にきび治療

にきび(尋常性ざ瘡)の治療

― 医学的根拠に基づいた外用治療と正しいスキンケア ―

にきび(尋常性ざ瘡)は、単なる肌荒れではなく皮膚の慢性炎症性疾患です。自己流の洗顔や市販薬だけでは改善せず、医療用外用薬正しく・継続して使用することが治療の基本となります。

当院では、日本皮膚科学会ガイドラインに基づいた治療を行っています。


にきびができる原因

にきびは次の4つが関与して発症します。

  1. 皮脂分泌の増加
  2. 毛包漏斗部の角化異常(毛穴の詰まり)
  3. アクネ菌(Cutibacterium acnes)の増殖
  4. 炎症反応

このため、①毛穴詰まりの改善②抗菌・抗炎症を同時に行う必要があります。


当院のニキビ治療方針

  • 非抗菌外用薬を治療の主軸とします。
  • 抗菌薬は短期間・部分使用に留めます。
  • 再発予防を重視した長期管理を行います。

主な医療用外用薬


過酸化ベンゾイル外用

ベピオ®ゲルローション

チューブ 15g 表ボトル 15g 表

作用
  • 強い抗菌作用(耐性菌を作りにくい)
  • 毛穴詰まり改善
適応
  • 白ニキビ〜赤ニキビまで幅広く
注意点
  • 皮膚刺激・乾燥
  • 衣類や髪の脱色に注意

アダパレン(ディフェリン®ゲル)

チューブ 15g 表

作用
  • 毛穴の詰まり(角化異常)を改善
  • 新しいにきびの発生を抑制
適応
  • 白ニキビ・黒ニキビ
  • 炎症の少ない初期にきび
  • 維持療法・再発予防
使用方法
  • 夜1回
  • 洗顔 → 保湿後、顔全体に薄く塗布
注意点
  • 初期に赤み・ヒリヒリ感・皮むけが出ることあり
  • 多くは数週間で軽減
  • 自己中断せず医師に相談してください

アダパレン+過酸化ベンゾイル配合剤

エピデュオ®ゲル

チューブ 15g 表

特徴
  • 角化改善+抗菌を同時に作用
  • 中等症にきびの第一選択

洗い流す治療

ベピオ®ウォッシュゲル(過酸化ベンゾイル5%)

ベピオウォッシュゲル5% チューブ 20g 表

特徴
  • 医療用「洗い流す」にきび治療薬
  • 抗菌+角質剥離作用
  • 顔全体・背中など広範囲治療が可能
おすすめの方
  • 顔全体ににきびが多い
  • 塗り薬で刺激が出やすい
  • 思春期ニキビ
  • 背中・胸のにきび

ベピオ®ウォッシュゲルの使用方法

(重要)

  • 1日1回(夜)
  1. ステップ1:顔を軽く濡らす
  2. ステップ2:ベピオウォッシュゲルをなじませる
  3. ステップ3:5〜10分放置
  4. ステップ4:十分に洗い流す
  5. ステップ5:洗顔後は必ず保湿

※刺激が強い場合は、放置時間短縮/隔日使用で調整してください。


抗菌薬外用(炎症期のみ)

オゼノキサシン(ゼビアックス®ローション/クリーム)

ボトル 10g 表チューブ 10g 表

作用
  • ニューキノロン系抗菌薬
  • 炎症性にきびを速やかに鎮静
使用方法
  • 1日1回
  • 赤く腫れた部分にのみピンポイント塗布

抗菌薬使用の重要な考え方

  • 単独・長期使用は行いません。
  • 耐性菌予防のため、必ずベピオ®やディフェリン®と併用してください。
  • 炎症が落ち着いたら速やかに中止してください。

抗菌薬は補助的治療です。


外用治療の1日の流れ(例)

  1. 洗顔
  2. ベピオウォッシュゲル(5〜10分)→洗い流す
  3. 化粧水・乳液で保湿
    • 顔全体:ディフェリン® または エピデュオ®
    • 炎症部のみ:ゼビアックス®

  • 洗顔
  • 保湿
  • 日焼け止め(ノンコメドジェニック)

にきび治療中のスキンケアの注意点

  • 洗顔は1日2回まで
  • ゴシゴシ洗わない
  • ノンコメドジェニック化粧品を使用
  • にきびを触らない・潰さない
  • 紫外線対策を行う(色素沈着予防)

内服治療が必要な場合

  • 炎症が強い
  • 多発している
  • 外用のみで改善しない

内服は補助的治療であり、外用治療が基本です。


当院のにきび治療の特徴

  • ベピオ®を中心に処方
  • ベピオウォッシュゲルによる洗い流す治療
  • 炎症期のみゼビアックス®を短期間使用
  • 耐性菌を作らない治療設計

にきび治療で最も大切なこと

「正しい治療を、やめずに続けること」

早期治療が、にきび跡を残さない最大のポイントです。お気軽にご相談ください。

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